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12月10日-04号

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  1. 三好市議会 2009-12-10
    12月10日-04号


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    平成21年12月定例会        平成21年三好市議会12月定例会会議記録(第4号)             平成21年12月10日(木曜日)〇議事日程   午前10時02分開議  日程第1 一般質問        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(32名)   1番  宮 成 政 信 君         2番  近 藤 忠 明 君   3番  中   耕 司 君         4番  土 井 忠 行 君   5番  柿 岡 敏 弘 君         6番  並 岡 和 久 君   7番  天 羽   強 君         8番  千 葉 清 春 君   9番  美 浪 盛 晴 君        10番  平 田 政 廣 君  11番  木 下 善 之 君        12番  山 下 順 治 君  14番  大 浦 忠 司 君        15番  篠 原 孝 行 君  17番  瀬 川   守 君        18番  谷 口 正 文 君  19番  平 岡 進 治 君        20番  高 橋 照 久 君  21番  立 川 一 広 君        22番  仁 尾 健 治 君  23番  三 木 和 弘 君        24番  矢 川 隆 雄 君  25番  国 久 正 明 君        27番  藤 本 総一郎 君  30番  宮 西   智 君        31番  伊 丹 征 治 君  32番  山 子 凱 雄 君        33番  近 藤 安 美 君  34番  大 黒 愼一郎 君        35番  西 岡 正 義 君  36番  宮 内 明 治 君        38番  渡 辺 福 夫 君        ──────────────────────〇欠席議員(4名)  16番  西 谷   清 君        26番  名 頃   元 君  28番  西 内 一 敏 君        37番  中 岡 幸 敬 君        ──────────────────────〇地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名  市長      俵   徹太郎 君    副市長     武 川 修 士 君  教育長     倉 本 渟 一 君    教育次長    新 居 政 昭 君  総務部長    合 田 秀 實 君    環境福祉部長  高 畑 敏 行 君  福祉事務所長  中 内 栄 一 君    環境福祉部次長 加 藤 要 市 君  秘書広報課長  来 見 和 幸 君    建設部長    西 岡 善 則 君  産業観光部長  渡 邉   充 君    三野総合支所長 大 堀 和 正 君  井川総合支所市民課長           山城総合支所長 尾 本 広 明 君          内 田 睦旨朗 君  西祖谷総合支所長平 石 安 雄 君    総務課長    南   泰 輔 君  財政課長    近 泉 裕 久 君    まちづくり推進課長                               工 藤 昌 美 君  商工政策課長  井 下   正 君    農林振興課長  新 居 大 典 君  工務課長    吉 田 米 一 君    管理課長    阪 本 和 仁 君  観光課長    檜 尾 良 和 君    行革推進室長  森     仁 君  危機管理室長  大 西 順 一 君    東祖谷総合支所市民課長                               土 井 春 男 君        ──────────────────────〇事務局職員  事務局長    栗 下 廣 志 君    事務局次長   藤 本   昇 君  事務局係長   梶 芳 和 栄 君        ──────────────────────            午前10時02分 開議 ○議長(木下善之君)  ただいまの出席議員は31名であります。定足数を満たしておりますので、昨日に引き続き、これより平成21年三好市議会12月定例会本会議4日目の会議を開きます。 これより本日の会議を開きます。 本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第4号のとおりでございます。        ────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(木下善之君)  昨日に引き続き一般質問を行います。 質問通告書受け付け順に順次質問を許します。 初めに、10番平田政廣議員。 ◆10番(平田政廣君)  皆さん、おはようございます。 一般質問2日目のトップバッターということになりました。私どもの市長も私どもも含めて任期があと残すところ4カ月という状況でございます。合併後初めての選挙で市長は、市民との公約としてマニフェストを掲げて、多くの市民の支持を得まして市長の座についたわけであります。その後市民との公約であるマニフェストについて、平成20年11月青年会議所の主催で中間検証大会が開催をされまして、この場所で進捗状況を明らかにいたしました。当時の自己評価では、全34項目のうち29事業で計画どおり、もしくは計画以上の進捗状況にある。順調に進行しているとの自己評価を明らかにいたしました。その後の進捗状況について全体を明らかにしていただきたい。 次に、マニフェストの項目についてお伺いをいたします。 まず、公約1の観光ネットワークの確立とソフト事業の一本化について、中間検証大会では、今後の予定として2泊3日以上の滞在型観光を目指すとして、滞在型モデルコースを設定をする。体験コースの整備を充実を図るというふうにされていますが、どのようなモデルコース体験コースを充実したのか。また、大歩危・祖谷地域を中心とした観光情報サービスの充実は、どの程度の進捗状況なのか、お伺いをいたします。 次に、公約7の新しい三好市の顔となる中心市街地の整備についてお伺いをいたします。 スポーツ・文化・会議の拠点となっている総合体育館と池田駅周辺の中心部を歩行者アクセス、安全の確保、交通停滞の緩和がポイントであるとして、動線の整備により交流拠点相互間の交流人口の拡大を目標に、平成19年度は約5,000万円、平成20年度以降の事業として9億1,700万円の事業費を投入し整備するとされていますが、その進捗状況を伺います。 また、船井電機跡地の有効活用についても、その後の状況をお伺いをいたします。 次に、公約9の行財政のスリム化と新しい事業の資本創出についてお伺いをいたします。 平成21年度で三好市行財政改革推進計画の計画期間が終了いたしますが、市長としてどのように総括をされているのか。 また、本年7月2日に推進委員会から答申書が提出をされておりますが、この答申についてどのような扱いをするのか、市長の所見をお伺いをいたします。 次に、行財政改革推進計画進捗状況施策評価についてお尋ねをいたします。 現在の三好市行財政改革推進計画は、先ほど申し上げましたように、平成21年度末で計画期間が終了いたしますが、現計画の進捗状況はどうなっているのか、お伺いをいたします。 また、行政評価制度を導入して施策評価を行っておりますが、その評価状況と結果についてお伺いをいたします。 以上、答弁によりまして自席において再問をいたします。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  平田議員マニフェスト進捗状況の御質問にお答えをいたします。 市長マニフェストにつきましては、私が平成18年3月の合併当時、私は三好市にあるさまざまな観光資源を活用した観光ネットワークを形成し、観光客のニーズにこたえられる観光のまちづくり、市内のどこに住んでいてもケーブルテレビが見れる、交通手段があるような高齢者も子供たちも安心して生活できるようなまちづくり、そして農林業や商工業を初めとするさまざまな産業が元気で活性化に満ちたまちづくり、このようなまちづくりを私どもと市民のみんなで協力し合って目指していこうというマニフェストとして9項目34事業のお約束をさせていただいたところでございます。 このマニフェストにつきましては、職員とどういう取り組みをするか、検討を重ねながら、毎年1週間程度かけて実施状況や今後の対策などについて検証をいたしており、年を追うごとに着実に成果が上がっていると感じております。 平田議員御発言にもありましたように、昨年11月6日にマニフェスト中間検証大会が行われ、34の公約項目のうち29事業が公約どおりとなっており、全体の85.3%を占めておりますので、順調にマニフェスト事業は推進していると御報告を申し上げたところでございます。 その後の状況はどうかとの御質問でございますが、今年度も10月6日から7日間かけてマニフェスト検収を実施をしており、このマニフェスト進捗状況は、全34事業のうち30事業、全体の88.2%が公約どおりとなっており、順調にマニフェスト事業が進行していると感じておるところでございます。 マニフェストの項目のうち3点の御質問でございますが、その1点目の質問、2泊3日以上の滞在型観光を目指し、どのような滞在型モデルコース体験コースの充実をしたのかについてでございますが、にし阿波観光圏事業では、観光圏域内で2泊3日滞在できるモデルコースを設定し、都市圏から誘客を目的としました「日本の原風景探訪モニターツアー」を本年度2回予定いたしております。11月に実施しました東京からのお客様をターゲットとしたモニターツアーでは、参加者20名で、1日目は大歩危船下りと祖谷の襖からくり舞台を見学し、いやしの温泉郷でそば打ち体験を行っております。2日目は、かかしの里や東祖谷二重かずら橋・野猿、落合重伝建、ちいおり古民家、小便岩、祖谷渓谷など見学を行い、つるぎ町の宿泊地では、星座観賞体験を行っております。3日目には、土釜やうだつの町並み、脇町オデオン座吉野川ハイウエーオアシスなどを見学するコースを設定で、モニターツアーアンケートの結果は届いておりませんが、お客様には大変満足いただけたと聞いております。 また、外国人誘客につきましては、大手旅行会社の御協力によりまして、「日本のゴールデンルートと四国の知られざる自然美」をキャッチコピーといたしまして、来年3月から大歩危・祖谷地方へのツアー造成が可能となっております。 次に、観光情報サービスの充実についてでございますが、20年度から観光課を本庁集約し、観光情報を1カ所で収集することにより、広域の情報を一括してお客様に提供できるようになりました。 また、観光のホームページの充実を図っており、官民を問わず、観光施設や宿泊施設などの情報をわかりやすく提供いたしております。 次に、2点目の御質問は、中心市街地まちづくり交付金事業を活用しての導線整備等進捗状況でございますが、これまでまちづくり交付金事業により、バスターミナルやカラー舗装化等の整備が完了しており、現在平成19年度からの5カ年による全体事業費13億2,800万円で、道路事業として西矢塚線や中通線の整備、また議会冒頭御先議いただきました阿波池田駅1番ホームの改良によって、階段を上らず駅舎から直接乗りおりできるプラットホーム新設などの駅構内の改良工事、高質空間形成施設としての地区内8路線のカラー舗装工事を計画いたしております。 平成21年度末までの全体の進捗状況は、事業費ベースで9億3,500万円、70.4%の進捗率となる見込みでありまして、カラー舗装工事につきましては、今年度予算で全路線が完了の予定でございます。 また、総合体育館等へのアクセス解消等のため整備をいたしております池田駅から池田踏切までの西矢塚線の改良工事の21年度末までの進捗率は、54%となる見込みでございます。来年度以降のこの事業に係るまちづくり交付金は、行政刷新会議による事業仕分けにより不透明な状況でございますが、市といたしましては、市街地の環境整備の早期完成に向け積極的に取り組むことといたしております。 次に、船井電機跡地の有効活用についてでございますが、合併前の職員プロジェクトチーム、合併後の職員検討委員会での調査研究、市民委員会でいただいた御意見などをもとに跡地の有効活用について、船井電機側との話し合いをさせていただき、拠点整備の実現に向けて取り組んでいるところでございます。本年度は、地方自治体における諸課題に関しての調査研究を行う公益法人であります財団法人地方自治研究機構との共同研究事業として、交流拠点施設整備に関する研究を実施しており、市民アンケートや各種団体からのヒアリングなどの調査を行うほか、調査結果の分析や提案を行うため、自治体の都市政策分野に精通されている大学教授、財団法人地域創造のプロデューサーや地元三好市の文化、観光、女性団体の代表者らによる委員会を設置し、文化施設を核として、三好市の環境や特性に応じた整備を図るための基本構想の策定に向けて取り組んでおるところでございます。 3点目の質問は、平成21年度で終了する現行の行財政改革推進計画、いわゆる集中改革プラン進捗状況の成果はどのように総括されているのかとの御質問でございますが、市民を初め市議会議員、職員の御理解と御協力によりまして行財政のスリム化に向けての取り組みは、おおむね期待どおりの成果が上がっていると思っております。 この推進計画は、三好市発足時に策定し、議会の皆様にも御審議をいただきました行財政改革大綱に掲げた重点事項を受け、行財政改革を計画的に実施するために事務事業別のコストや数値目標を70項目の方針を示し、議会の皆様にも御審議いただいたものでございます。 平成20年度での進捗状況は、計画以上のものが8項目、計画どおりが48項目、計画以下が14項目となっておりまして、このことによる平成19年度から2年間の財政効果は、計画を1億5,000万円上回る8億7,700万円となっております。 次に、行財政改革推進委員会から出された答申書の取り扱いについての御質問でございますが、この行財政改革推進委員会からの答申書は、市長からの諮問を受け、三好市行財政改革大綱に基づく三好市行財政改革推進計画集中改革プラン)の各項目の内容、成果、進捗状況などの検証と進行管理について答申をしたもので、平成21年7月6日に提出をいただきました。答申書につきましては、市のホームページで公開をいたしておりますので、ごらんになられた方もいると思いますが、内容は、民間委託などの推進、事務事業、定員管理、人材育成及び人件費、財政健全化、第三セクター及び病院事業、行財政改革の方向性など6項目にわたり、三好市行財政改革推進委員会で審議された意見や提言を取りまとめたものでございます。 進捗状況の評価として、職員数の減による人件費の削減、各種補助金などの見直し、本庁集約による事務の効率化、業務委託にアウトソーシング等の推進などについては、積極的かつ計画どおり進められているものの、指定管理者制度の活用が少なく、職員による業務改善提案や危機意識、認識の低下を指摘するなどの御意見がありました。この委員会からの行政全般についての御意見等につきましてまとめられました答申書の取り扱いにつきましては真摯に受けとめ、来年度からの次期三好市行財政改革推進計画に反映させていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  まず、行財政改革推進計画進捗状況についてお答えします。 平成20年度までの進捗状況については、全体的にはほぼ計画どおりに進んでいますが、集中改革プランで上げております70項目については、計画以上のもの8項目、計画どおりのもの48項目、計画以下のもの14項目となっていますが、評価の仕方について計画以下のものは、目標額、率を1円、1%でも達成していなければ計画以下としておりますので、その項目には取り組んではいますが、成果として上がっていないということですので、全体的には順調に取り組んでいると考えております。 また、財政効果ですが、市民の御理解、御協力と議員各位の御指導によりまして、平成20年度は、歳入歳出を合わせた効果額は、計画額より8,600万円多い6億1,900万円で、平成19年度を含めた2年間では、計画額より1億4,900万円多い8億7,700万円となっています。 なお、この結果、進捗状況につきましては、毎年決算確定後に行財政改革推進計画進捗状況として市報と市のホームページで公表しておりますので、参考にしていただきたいと思います。 今年度の進捗状況ですが、集中改革プランの最終年度ということもあり、昨年度まで成果が上がっていないものについて、積極的かつ成果があらわれるように取り組むよう担当部署に働きかけておりますので、御理解をお願いします。 次に、施策評価の状況ですが、三好市の行政評価は、施策評価と施策の目的を達成するための手段とした事務事業評価の2つの構成で取り組みを行っております。行政評価導入の目的は、市民の視点に立った成果重視の行政運営を実現するとともに、市民に対する説明責任を果たし、市政の透明性を高めることであります。 議員御質問の施策評価でございますが、総合計画の施策体系に基づいて設定を行うものでありまして、市が掲げております定住と交流をはぐくむまち、豊かで生き活き安心・安全なまち、地域性を活かし魅力ある煌めくまち、住民参画を基本とした協働のまちの以上4つの基本目標の目的を達成するため、その課題を示したものであります。施策評価の項目を30項目設定し、それらを項目別に目標を設定し、その達成度を評価することとしております。進捗状況としては、昨年度にすべての施策項目について目的と指標設定をし、平成21年度の目標設定を行い、本年度ホームページ上で公表するとともに、各庁舎の窓口でも閲覧することができるようになっております。 また、施策の目的を達成するための手段としてさまざまな事務事業がございますが、その事務事業についても事務事業評価を実施しておりまして、評価については、基本的には、担当課で評価する1次評価となりますが、政策的判断が要する事業につきましては、市長以下部長級で2次評価を行っております。本年度におきましては、事務事業505事業を評価し、そのうち11事業を2次評価にかけまして、今後の方向性を示したところであります。2次評価の結果につきましては、コスト縮減が3事業、事業拡大が2事業、コスト維持で成果向上が4事業、引き続き検討が2事業と、市すべての事務事業で何らかの改革・改善を要すると判断したところであります。現在、1次評価と2次評価の結果をもとに、平成22年度予算に反映させる取り組みを行っているところであります。こうした施策評価事務事業評価でもって市が進むべき方向性を示すことにより、市民と行政が共通の認識で市の将来像の形成に向けて進んでいけるものであり、今後とも行政評価の充実に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(木下善之君)  10番平田議員。 ◆10番(平田政廣君)  それぞれ答弁をいただきました。 ここで市長にお尋ねをいたしますが、7月に行政改革推進会議のほうから答申をいただきました。出されておりますが、この中で私はちょっと気にかかることがございます。これをどのように市長として判断をされておるのか、所見をお伺いをしたいと思います。 答申では、1つに、事務所の分散があって非常に非効率になっている。本庁舎の検討をすべきであるということが書かれていますが、この件について市長の所見をお伺いをしたいと思います。 この本庁舎の検討については、合併協定書では、本庁舎は建設しないというふうにされていると思うんですが、今推進会議のほうでこういうことが言われるということは、これを受けて市長としてどのように考えられるのかという所見をお伺いしたいというふうに思ってます。 次に、行財政改革の方向のところで、公共事業が量が減少している。公共事業に依存している市民が多い。であるからして、新しい産業の創設、それから地場産業の育成、企業誘致による雇用の発掘等で、公共事業に頼らない社会構造への転換の推進ということに言及がされていますが、この点について市長の所見をお伺いをいたしたいと思います。 以上、2点について。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  本庁集約による事務の効率化の問題でございますが、議員御指摘のように合併協の約束もありますし、私どもの10年間という一つの期限の中での、法律に裏づけられた期限の中で新しいまちづくり計画をつくっているわけでありまして、そういう中で本庁方式が進んでおるのも御承知のとおりでございます。そして、また明年は、大量の退職者が出ますので、新たに組織の改革というものもやっていかなければ、限られた人材ですので、有効に活用ができないということにもございます。 また、御指摘になりましたように、総合支所のあり方等につきましても、将来的にしっかりと検討していかなければいけない時期に来ているわけであります。そういう中で、私どもは地域審議会等を活用して、それぞれの総合支所単位で現在将来のあり方、現在の総合支所のあり方というものをあわせて検討しているところでございます。今日まで議会でも御説明申し上げましたように、いろんな考え方があって、郵便局との併設でありますとか、生涯学習の拠点でありますとか、ワンストップサービスの実施だとか、いろいろ目的もございますので、それらを地域の皆様と一緒になって考えていこうと、こういうことにいたしておるところでございます。 しかし、いずれにしましても、事務が効率的に取り運ばなければいけませんので、それらにつきましても、今後関係皆様との協議を進めながら取り組んでまいりたいとこのように考えております。 もう一点の公共事業ですが、公共事業はもう御承知のように、私どもの地域社会にとりましては、欠くことのできない一つの産業として、今行き着いているわけでありまして、まだまだ社会基盤整備というものが、大都市でありますとか、先進地と比較いたしましても、大変なおくれをとってるところであります。殊に道路を初めとする公共事業でありますとか、また生活関係の飲料水や下水などの生活関連の基盤整備等にも大変なおくれをとっておりまして、今山間地の皆さんが非常に不便をかこっているというような状況でございます。こういう中で、この事業を皆様方の合意に基づいて進めていくことはもとよりでございますが、新しい産業を創出しながらこれらの公共事業というものにも取り組んでいかなければいけないというふうにも考えております。私どもは観光リーディング産業ということで一義的に進めておりますが、地域の林業でありますとか、また農業でありますとか、1次産業の振興にも大いな工夫をしながら地域の産業の育成や創出に努めていかなければいけないというようなことで、今さまざまなチャレンジをしているところでございます。特にせんだって完成をいたしました情報基盤整備等をうまく活用することによりまして、今後はさまざまな産業の連携ですね、林業でありますとか農業でありますとか、6次産業とよく言われますが、そのような産業の創出などにも積極的に取り組んでまいりたいとこのように考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(木下善之君)  10番平田議員。 ◆10番(平田政廣君)  余りこう、見えて市長の所見の中ではなかなか見えてこないというのが正直なところでございます。本庁舎の総合支所を本庁に集約をしてということで、本庁舎は建設しないというこのことが縛られているわけでありまして、そういう意味では、今考え方的には、本庁舎ここに合うような部分を、合併協定書を重視するとすれば、これを守っていこうとすれば、本庁舎に入る部分を本庁舎に集約をして、後はそれぞれの総合支所なり、関連する施設のところでやっていかざるを得ないわけです。そうしないと、いわゆる本庁舎を全部集めますと、とてもやないけども入らないと、入り切らないと、こういうことに私はなってくるんだろうと思いますので、そういう意味では、じゃあ今市長のほうが盛んに本庁舎に集中をしてとこういうふうに言われてますし、マニフェストの中でもそのことが進んでいるということを言われているわけですけども、しかしそのことを進めると、進めれば進めるほど庁舎の問題というところに私は突き当たってくるとこういうふうに思うわけです。合併協定書も本庁舎の建設はしないということは、いわゆる今までは何かあれば、いわゆる箱物を建てて対応をしていくというのが、今までのやり方だったわけですけども、もうこの政権交代によってそのことはもうやめましょうと、ですからそういうことになっとるわけですから、私は今回の先ほどの市長の答弁ですと、行革推進委員会から出された答申の中に書いてあることは、それは重視をしていくんだと。それといわゆる22年度以降のまたプランを立ててやっていくんだというふうに答弁をされましたけども、それとの兼ね合いですると、私は庁舎の建築の、建築といいますか、庁舎をどのように確保するのかというところに当然当たっていかざるを得ないというふうに私は考えるわけであります。ですから、答申があって、市長もこの答申を真摯に受けとめてやるんだというふうに言われますけども、そのあたりが私は市長の政治判断、政策の判断になるんではないかというふうに思います。 それともう一点、時間が大分少なくなりましたけども、この答申の中でこういうことも言われてます。行財政改革の推進で経費を削減した結果、福祉の質が低下をしたり、市民が暮らしにくくなったり、不安になったのでは改革の意味はないということもこの中で言われてます。その後に、その当事者や関係者の意見を聞いて反映させる必要があると。そのための体制や制度が検討課題とされているというのが、委員会の答申の中に入っております。市長は今八十何%ですか、マニフェストが順調に進んでいるということなんですけども、この中で答申の中にあります市民が暮らしにくくなったり、不安になったりというこのことは、このことについては市長は触れられていませんけども、推進委員会の中では、そういう私は議論があったんではないかなというふうに私は受けとめておるわけですけども、市長はそのあたりどのように受けとめられておるのか、お伺いをいたします。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  まず、事務事業の件についてでございますが、先ほどの話の蒸し返しにもなるかと思いますが、それぞれの総合支所方式をとったいきさつ、本庁舎方式をとるか、総合支所方式をとるかというのは、これはもう合併時の大議論であったわけでありまして、私どもは本庁方式、総合支所方式を当分とって、この10年の中になし遂げていきたいという大目標があるわけでありますので、私どもはその基本的な考え方は一つも揺るがすことなくて、そこで実施時期の前倒しであるとか、後送りであるとか、また地域住民の十分な理解を得るということも、そのようなことでこの行政というのは進めていかなければいけないというふうに考えておりまして、やみくもそのことをやるということではございませんので、御承知おきをいただきたいと思います。特に旧町村の役場が中心となった過去の歴史を見ましたときに、やはり地域の住民の一つの拠点であったわけでありますので、その拠点性を大事にすることが、私どものこの広い市域内のそれぞれの地域の住民のよりどころと、またそこの地域の活力の源になるというふうにも考えておりますので、ここは行政のみならず、地域住民の知恵と協力によって、ともに将来像をつくっていかなければいけないんでというふうに考えておりまして、地域審議会などの活用も図りながら将来の方向を見詰めていきたいというふうに思っておるところであります。 また、情報基盤等を活用したより簡略な、より便利な手続方法等もやっぱり考えていかなければならない。特に最近の防災を非常に大事にしておりますので、防災などの拠点にもなり得るような、そういうことや新しい考え方、新しい形での体制をつくっていくということが非常に大事でなかろうかと思っております。 もう一点の行財政改革、このことにつきましては、議員が御指摘になりましたように、委員さんの皆さんから行財政改革を進めていくことになって住民が不安にならないようにと、こういう危惧をされてるわけでありますが、しかし、このことに後段にきちっと明記をされておりますが、十分当事者、関係者の意見を聞きながらそれらの改革を汎用してほしいという、そういうことでありまして、決して改革に反対をしていると、こういうことではなくて、経費の削減も必要であろうと、また福祉の質を低下しないようにしてほしいと、一人一人の住民の暮らしを大切にしてほしい。そのためには、やはり住民の皆さんの協力と理解がなければいけませんので、そういうことに十分配慮をした上で取り組んでほしいという御意見をいただいたわけでありまして、もうこれは当然のことでありまして、私どもは事業を進めるに当たりまして、ひとりよがり、行政主導ではないということをたびたび申し上げておりますが、住民の皆さんの御理解、御協力をいただいて、ともに改革も進めていきたいというふうに考えておりまして、決して頭から抑えるというような、そういう取り組み方は、私どもは避けていきたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(木下善之君)  10番平田議員。 ◆10番(平田政廣君)  行財政改革の推進の中では、関係者や市民の合意形成の上で無理押しをしないんだという理解やないかなというが市長の姿勢であるということが言われました。 それでは次に、行財政改革の関係でお尋ねをいたします。 先ほどの答弁にもありましたように、20年度末での成果というのは、8億7,700万円の財政効果があったというふうに言われますが、結果が出されております。この8億7,700万円の財政効果、このうちの出されておる数値を見ますと、約6億6,600万円が人件費なんです。率にしますと大体76%ぐらいがいわゆる人件費なんです、中身は。この数字だけ見ますと、そのほかにも実は人件費が入ってるんです。物件費の中にも臨時職員の減、それから一部事務組合や広域連合の行財政改革の推進によってこの金額が出てきたんだということになりますので、広域連合や一部事務組合ですね、それから臨時職員の減と、これも言えば、6億6,600万円の中には入ってない。それにプラスアルファをしますと、私のこれはあくまでも憶測ですけども、数字がありませんのでわかりませんが、80%ですね、8割は要は人件費を削減をしたというのが、この行財政改革の中身でないんかというふうに思います。私が今申し上げましたほとんど中身は人件費であるというのは間違いないかと思うんですけども、このことはそのように受けとめて、私としては受けとめたいんですけども、間違いないかなというのを一つは確認をしておきたいというふうに思います。 それからもう一つ、先ほど総務部長のほうから施策評価事務事業評価ということがありました。この施策評価シート、これは21年2月に作成をされて、ホームページ上で公開をされています。先ほど市長の答弁との関係もあるんですけども、これはいわゆる行革推進室のほうでつくられたというふうに思いますけども、この中には、私は住民サービスがこういうふうに書いてあるんです。事業が本庁に集約できることから、より効率化できるが、総合支所業務の縮小により、不便を感じる市民もあるため、とこういうふうに書いてあります。ということは、先ほど市長が言われたことと関係をするんですが、サービスの低下であったり福祉の後退であったり、不安を持ったりしたんではだめだということを片一方で言いながら、実際はこういうことがあるというふうに書いてあるわけでして、そういう意味では、いわゆる市長の見解といわゆる事務局といいますか、中心になっておる推進室の受けとめというのは、私はどうも違っているんではないかなというふうに思いますけども、そのあたりは、市長はそのことはないというふうに言われてますけども、推進室のほうは、この文書を読む限りでは、あるというふうに書いてあるわけで、そのあたり見解をお伺いをしたいと思います。 ○議長(木下善之君)  総務部長。
    ◎総務部長(合田秀實君)  まず、1点目の質問の人件費の関係、偏っておるということで、おっしゃるとおり約76%が人件費という形になっております。人件費を削減する計画ではというようなことでありますけど、全体的にはアウトソーシング、いろいろな補助金の削減でありますとか、第三セクターの適正な運営でありますとか、いろいろなことを手がけながらやっておりますけれども、極論はやっぱり集中改革プランは、行政的には組織の問題でありますし、財政的には人件費の問題というふうに考えられます。特に三好市は類団と比較しましても、人員が200名程度多いという状況でございまして、非常に今まで大きな事業をやってきたというようなことで、それぞれの各合併した旧町村での事業展開というものが、非常に職員を多くしているというようなこともございます。そういった中で、いましばらくは交付税の関係で言いますと、合併して15年後の平成33年度までは支援策があるということでございます。それで、その時点で具体的に数字を言いますと、交付税につきましては、20年度で124億5,000万円ある交付税が、平成33年度には75億円程度ということになります。50億円減額されると。ここはやっぱり大きな問題点でございまして、ここへ向いて持っていくためにどういうことをしなきゃならんかということでございます。もちろん事務事業評価をしながら施策評価をし、事務事業評価をしながらこういった縮減を重ねていって、平成33年に向けての一つの取り組みをやっていくということでございます。 ○議長(木下善之君)  10番平田議員。 ◆10番(平田政廣君)  もう時間がございませんので、もう少し予定をしておりましたが、もう時間が参ります。それで、最後に申し上げますが、先ほど総務部長のほうから、いわゆる類団、類似団体と比較をして200名ぐらい多いとこういうふうに言われましたけども、これはただ単に人口と財政規模とこれを要は基準にして判断をしとるだけでありまして、この三好市のように、広い面積の中に人口が散在をしておるという、このところの言えば判断というのはどこにも入ってないんです。ですから、それを加味せずに直ちに財政規模と人口だけで判断をすれば、それは当然人数が多いということに、私はなろうかと思います。 そこで最後に、合併協定の6減1増というこのことがずっと言われてきて、これをあくまでも踏襲をしていくんだということを今まで言われてきています。 しかし、施策評価の中では、私はこれ逆立ちをしとるなというふうに思うんですけども、職員数の減により市民サービスの低下を防ぐ意味から民間委託の必要性が増大しているとこういうふうに書いてあるんです。ですから、職員数を減してするから、いわゆるサービスが確保できないと。だから民間委託するんだということは、職員数を6減1増ということでさきに言いましたように、財政規模と人口だけで判断をした、ここに無理に合わせ込もうとすれば、このように散在をしとる三好市の地形からすれば、当然サービスが低下をすると。だから低下をする分は民間委託をするんだとこういう考えなんで、僕はこの考えというのは逆だろうなというふうに思います。サービスを低下しないためにいかにするかということなんですけども、そうじゃなくて、職員減したらサービス落ちました。ですから民間委託する。落ちないためにどうするか。職員を6減1増ということに縛られずにサービスを確保していくのかという、そこのところの考えが私はどうも、私の思いとしては逆転をしとるというふうに思いますので、この4月に我々もまた市民の審判を受けなきゃならない。その出てきたときに、次の行財政改革プランがまた恐らく示されるであろうというように思いますけども、そのときには、今申し上げました逆転のないように十分検討をしていただきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。 ○議長(木下善之君)  10番平田議員一般質問が終了しました。 11時5分まで休憩をいたします。            午前10時54分 休憩            午前11時05分 再開 ○議長(木下善之君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、30番宮西智議員。 ◆30番(宮西智君)  30番の宮西智でございます。木下議長様には私の質問の機会を与えていただきましたこと、感謝申し上げます。 それでは、早速本題に入らせていただきたいと思います。 私は、きょうは地域資源の発掘と生かし方というんで提言をさせていただきたいと思います。 私が生まれ暮らしている東祖谷は、三好市の総面積の3割強の広大な面積を有していて、四国第2位の高峰剣山や三嶺、その他1,000メートル以上の名のある高峰が31座が東祖谷の地域全体を取り囲んで林立をしております。その中を祖谷川が東西に剣山を源として流れておりますことは、皆様御承知のとおりだと思います。その高い山々には、四季折々に美しい花々が咲き誇っております。その代表的なものは、作家宮尾登美子さんの「天涯の花」で有名になったキレンゲショウマ、このキレンゲショウマは8月のお盆前からお盆ぐらいまで、大変大勢の人がこの花を見に来ております。 また、徳島県内では、祖谷のサンタンソウとしてのフクジュソウ、フッキソウ、シダジロバナエンレイソウなどがあります。 また、深渕地区には、薄紅色といいますか、白っぽいんですが、端整な美しさを持つ四国で初めて発見されたオオヤマザクラや近年発見された高ノ瀬山のオオヤマレンゲの群生、このオオヤマレンゲは、幹が3メーターぐらい、そう高くないかきの葉っぱに似た葉でございます。低い木なんですが、花は白くて大変大きな花を、10センチくらいの花をつけます。白い花でございます。その他貴重種としてのマツムシソウなど、高山植物群などのほか、三嶺から天狗塚へかけてのコメツツジの群落など数々あります。この花々に劣らず、今から御紹介するブナやミズナラの直径1メーター以上の木があります。それが林立群生しているこの中へ入りますと、神々しく、ただ悠久の大自然そのものの感があります。畏敬の念を覚えるほどであります。ここで昭和53年に発刊された東祖谷山村史の記述で、この原生林がどれぐらいあるかということは、この時点で徳島県内に四、五千ヘクタールしか残っていないという記述がある。その大半は東祖谷に残されているという記述があります。 また、このブナは5月の大型連休ごろ、ブナが一斉に芽を吹きます。芽吹く寸前、それから芽吹いた後、大変何ともいえん自然そのもの、またきれいな水をつくり、きれいな水をためるというのは、こういったことから出るんかなと思うほどであります。 また、私は20年以上、30年近くなるかと思いますが、この芽吹きのさま、これを5月の初旬に大変何とも、今言ったように神々しい感じのもの、これを見るスポットが剣山の10分ほど手前にあります、車でですね。 また、その後東祖谷山村時代の姉妹村、奈良県十津川村の村長さん、高級住宅地で名高い芦屋に豪邸を持つという方が村長をされておりまして、東祖谷へ来た際に、剣山回りでお送りしたと、本人が行きたいということで案内した村の職員に、この原生林が大変貴重なんだと、大事に後世まで残すようにというようなお話があったそうでございます。それでその後その村長さんは、私の村には、十津川村ですね、には、もう望んでもありませんとをつけ加えられたということも聞き及んでおります。私たち地元に暮らす者が、何の価値も見出せずにいるもの、よその人によって価値を認識させられて、今進めている落合重要伝統的建造物群保存地区もよその人によって価値を得られたということがあります。私のつたない説明より、この場に議長にお許しを得ましたので、写真の一部を持参しておりますので、小さい写真ですので、見きれませんかもわかりませんが、ぜひまた私がどんなに言葉で言うよりもこの写真一枚を見ていただいたら、もうすべてわかっていただけると思います。 また、これを資源として、私は2つ考えられると思っております。 1つは観光、それからもう一つは、三好市の民生上のシンボル、パンフに東祖谷山村時代にも一切パンフにも載っておりません。この際、ぜひそういった民生上のシンボル、それから観光、剣山ですね、資源として売り出すべきであると考えてきょう提言をする次第でございます。 また、この土地は市の所有はありません。大半は国有林です。ほれから民有林も多分数百町あると思います。また、その上にこの地域全体が国定公園に位置しているということもあります。大きなそういったことで開発といっても制約がつくことは、もうあると思いますが、反面、俗化や乱開発の心配が要らないような開発で大きな成果につなげる方法はどのようなものが考えられますでしょうか。 また、この原生林を市民の皆さんの英知の結集で市民の森というようなことで認知をされるようなことは考えられんかということで、この荘厳で美しい四季折々の景観、眺める人が引きも切らない剣山や東祖谷地区になること、それから三好市になること、大いに期待するものであります。 最後に、ブナやミズナラの原生林は、清浄な水、きれいな水をためるダムとして機能すると俗に言われておりますことは、既に皆様御承知のこととあわせてつけ加えてさせていただきたいと思います。 以上、1点ですが、質問を申し上げたいと思います。 理事者側の答弁により再問を一問一答で自席より行います。ありがとうございました。 ○議長(木下善之君)  産業観光部長。 ◎産業観光部長(渡邉充君)  それでは、ただいまの宮西議員さんの資源の発掘と生かし方についての御質問にお答えいたします。 議員御指摘のとおり、剣山山系には、ブナ、ミズナラなど広大な原生林を有しているところでございまして、後世に残していかなければならない貴重な財産であり、その価値ははかり知れないものがあると認識をいたしております。日本百名山の一つに数えられる剣山は、アクセス道の整備やリフトなどが整備され、年間9万人の方々が観光に訪れております。 また、剣山山系には、三嶺、寒峰、烏帽子山、矢筈山など登山客には魅力いっぱいの人気の高いルートがたくさんあり、登山道や避難小屋などの整備により、多くの登山客が登山を楽しんでおられます。議員御紹介のとおり、これら剣山、三嶺、烏帽子山周辺には、樹齢200年を超える原生的な天然林やコメツツジの群落など貴重な植物が存在していますが、そのほとんどが国有林に属しています。山頂周辺の天然林は、山頂からの眺望や自然景観にすぐれた森林を利用して、森林浴や自然観察に適した森林管理を推進するとともに、自然景観の維持に努めることといたしております。 また、天狗塚周辺の天然林も樹齢200年を超える原生的な天然林が残っておりますことから、野生動植物の生息・生育する森林の保護に努めるなど、原則として人手を加えず、自然の推移にゆだねる地域となっております。 さらには、剣山山系の森林は、ほとんどが水源涵養保安林に指定され、国定公園の指定区域やレクリエーションの森あるいは自然休養林等々、広大な指定区域が存在し、これら天然林についても伐採や開発が制限されているところであります。 議員御指摘のとおり、原生林は太古の時代から大地を守り、水と空気をはぐくみ、数千種に及ぶ動植物を初め、すべての生命体の命の源であり、人々はその森林に抱かれ、その恵みと庇護のもと、豊かな生活を送ってきたわけであります。今日まで世界的にも、また国内各地においても開発であったり、道路整備であったり、あるいは収入源として原生林の伐採が進み、さまざまな貴重な植物、希少種を含めてその貴重な原生的資源が消滅の危機にさらされてきたところでありまして、今日世界各国にでも保護活動が盛んに行われていることは、御承知のとおりであります。 こうしたことから、三好市といたしましても、今後とも国有林等とも連携・調和を図りながら、既存の施設や登山道の整備を主として、自然に近い状態での探索歩道づくりを目指しながら、議員が御質問の中で御紹介されましたオオヤマザクラやオオヤマレンゲほかさまざまな希少種の植物を含めて貴重な原生的天然林などの保護を基本とした観光資源としての活用を進めていきたいと考えております。国や森林管理局、県とも連携を図りながら、貴重な原生林や希少種の植物、あるいはきれいな水源など写真紹介をしたり、ホームページで情報発信しながら、ここを訪れる多くの観光客、登山客の方々にもこれら原生林を守り、未来へ健全な姿で継承していくことの大切さを伝えていきたいと考えているところでございます。 以上、お答えとさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(木下善之君)  30番宮西議員。 ◆30番(宮西智君)  再問をさせていただきたいと思います。 広大な面積を有するシラカミブナで有名な世界遺産にもなっておる白神山地、これには遠く及ばない面積でありますが、また徳島県内に平成10年度に誕生した上勝町の千年の森という県民の森と言ってもいい、県が指定したものがありまして、そういったことで、県としての事業化も難しいじゃないかと考えております。三好市としての事業化、どういったもんが考えられるか。そしてまた、それが実現されるということを、どういうように実現されるかと、難しいとは思いますが、それから、剣山だけ言いますと、剣山の一千二、三百メーターの高さのところに大変こう、ちょうど国道からいいますと対岸になります。その対岸にかなり何町歩、五、六町歩ありますか、かなり平たんなところが森林管理署分としてあります。それの対岸に民有林がありまして、そこにもまたかなり開発可能な土地があるんです。ぜひそういったとこで何かできないかと、公園にするとかということが考えられんかということを1点。 それからもう一つ、三好市のシンボルとしてどう生かせるかということを、急ですが、総務部長なり市長の見解を問いたいと思います。 以上、2点再問として提起させていただきたいと思います。 ○議長(木下善之君)  産業観光部長。 ◎産業観光部長(渡邉充君)  ただいまの宮西議員さんの再問にお答えをいたします。 2点ほどあったかと思うんですけども、議員が今紹介されました世界遺産、白神山地、日本最大の原生林地帯であります。青森や秋田にまたがる白神山地ほか日本でも屋久島の世界遺産、縄文杉がございますけども、こうした地域におきましても、保護を前面として打ち出して、それをまた逆手にとって観光振興にも役立てているという実態があります。やはりPRはもう完全に保護を前面に押し出しているんですけども、そうした貴重な原生林をぜひ見たいという方が、日本全国各地からたくさん来られているようです。外国の方もたくさん来られているというふうに聞いております。ですけども、そうした原生林の中の歩道といったら、本当に歩道らしい歩道はないんです。いわゆるコンクリートの道でもないし、いわゆる赤線レベル以下の歩道しかない。これもいわゆる人工的につくられた道ではありません。例えば屋久島の縄文杉にしても、多分あれ入り口から往復で7時間から10時間かかると言われております。この間の歩道といいましたら、まさに人がたくさん来られて、いわゆる自然にそこに道ができたと、いわゆるけもの道とかウサギ道なもんです。そうした中をずっと歩かれています。議員御紹介の白神山地の遊歩道もまさにそのとおりでございます。まさに自然の中を散策していく、自然に遊歩道ができる、そうした観光地づくりと申しますか、振興が望ましいじゃないかというふうに思います。そういった観点のもとに、先ほどの答弁の中で、自然的な探索路の整備、これは整備じゃありません。そうした探索路を人がつくっていくということを申し上げた次第でございまして、それを逆に観光振興面で大きな売りになるかというふうに考えております。その中では、やはりこうした貴重な原生林をホームページなんかにつづって写真で紹介していく、原生林、あるいは議員が紹介されたさまざまな貴重な植物、花などを掲載して、保護しなければならないんだということを全面的に訴えていく、そうしたことから観光振興にもつながっていくんじゃないかと思いますし、まさに剣山山系の原生林を市のシンボルとしてこれからPR展開をしていきたいというふうに考えているところでございます。 また、例えばという形での公園整備の話もありましたけども、剣山には広大な面積の自然休養林でありますとか、レクリエーションの森があります。ここは基本的にはその名のとおり、国民が自由に散策のできるエリアとなっておりますけども、それも全面的に押し出していって、森林浴を楽しんでいただきたい。貴重な植物を目にして、これを守れる運動にも参加していただきたいということを三好市としては訴えてもまいりたいというふうに考えておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(木下善之君)  30番宮西議員。 ◆30番(宮西智君)  三好市としての市民が憩える場所といいますか、そういう、それと一つの民生上のシンボルとしてどういった形ができ、可能かというようなことを総務部長もしくは市長に再度所感をお願いしたい。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  御質問の趣旨は、市民の森みたいな形のものをシンボル的につくっていったらどうかという御提言だろうと思うんです。当然非常に大事なことであろうかと思いますんで、今後検討していきたいというふうに思ってます。 ○議長(木下善之君)  30番宮西議員。 ◆30番(宮西智君)  最後に1点だけ。 遊歩道、旧登山道です。これがどうも今年度でどうも事業が終わるということを職員の方から聞いております。これの延長といいますか、をどういう形でやれるか、その点を1点お聞きして終えたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(木下善之君)  観光課長。 ◎観光課長(檜尾良和君)  現在整備を行っております奥祖谷かずら橋周辺の遊歩道の延長についてお答え申し上げます。 この遊歩道の設置につきましては、平成19年10月に地元の代表の方、それから県の方、それから国の森林管理署の方々、それから動植物を管理をしている方々、それから専門家の方々を踏まえて検討委員会を設けていただきまして、ここの設置についての御議論をいただいて答申をいただいているところであります。その答申の内容につきましては、本来かずら橋、奥祖谷二重かずら橋からを中心として森林浴、散策のできる周遊型の散策道路ができないかということで検討しておりましたんですけれども、その内容につきまして詳しく御検討をいただくという委員会でございました。その答申の中身でございますけれども、現在のかずら橋を渡ったところから左岸側を今森林の管理道として前から歩道があったわけでございますけれども、その丸石谷という谷がございます。それから、車谷までの約1.3キロの間につきましては、造林もございますし、現道の歩道もあるということで、これけをお客様、観光客への森林浴の歩道としての整備というのは有効でいいのではないかというふうな答申をいただいております。それから奥につきましては、その1.3キロの歩道を整備した後に、どういった効果があったか、メリット・デメリットをそういうところを十分検証して2期工事を考慮していただきたいというふうな答申をいただいております。平成20年度からこの遊歩道の整備をしてまいりまして、本年度で一応国の補助事業としては完了の予定でございますけれども、おおむね車谷まで施工できるかというふうには思っておりますけれども、これはいわゆる1期の区間でございます。2期の区間につきましては、これら委員会等と皆さんと御意見をお伺いして計画を進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(木下善之君)  30番宮西議員。 ◆30番(宮西智君)  ありがとうございました。詳しくはまた産業建設常任委員会で討議をさせていただきたいと思っております。 また、産業常任委員会のこの現地の視察というんをぜひ委員長さんに、この場でおかしいかもわかりませんが、お願いしまして、とにかく百聞は一見にしかずということわざのとおり、ぜひ一回見ていただく、入っていただくということで、この質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(木下善之君)  30番宮西議員の一般質問が終了しました。 続いて、3番中耕司議員。 ◆3番(中耕司君)  お昼まで済みません、12時までには終わりたいと思いますので、明快な答弁をお願いいたします。 今回は、まちづくりに欠かせない地域コミュニティーの構築についてお尋ねいたします。 地方分権や市町村合併が進み、自己決定、自己責任のもと、住民が主体となって地域の課題は地域みずからが解決する地域分権型社会の実現が求められています。核家族化が進み、価値観が多様する中で、地域における連帯感が希薄し、地域が本来持っている相互扶助の機能が低下しているように思います。 また、少子・高齢化など社会情勢の変化に伴って、高齢者や子育て家族に対する支援、環境保全、防災・防犯など、住民の生活に直結するさまざまな課題が発生しています。このようなことから、住民生活に直結する問題については、住民が互いに協力し、助け合いながら、地域みずからの手で解決していくことが求められています。 また、行政はこうした活動に対して適切な支援に努め、地域と行政が協力関係を築いていく必要があります。集中改革プランに沿った補助金の削減、自治会への助成金のカットなどで、従来の地域コミュニティーが縮小しているように思われます。 そこで、新たな地域コミュニティーづくりの仕組みを構築する必要性を感じます。財政状況をかんがみると、従来のようなばらまきではなく、住民の自主的な取り組みに対して公募補助金制度の拡充を図り、行政支援のあり方を検討する必要があるように思います。市の現状把握と今後の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  中議員の地域コミュニティーの構築についての御質問にお答えをいたします。 地域社会を構成しているコミュニティーは、自治会を初め公民館活動、市民活動団体、老人クラブなどさまざまございます。こういった団体組織が地域におけるさまざまな活動を担ってまいりましたが、議員御指摘のように、少子・高齢化の進展など社会情勢の変化、価値観の多様化が進み、地域コミュニティーの相互扶助の機能が低下を見られることにつきましては、そのとおりでございます。 また、多岐にわたります行政需要、市民の求めるサービスの多様化の中、これらの問題解決のためには、行政が担う仕事、市民が担っていただく仕事とそれぞれに協働の視点での取り組みが必要と考えているところでございます。 三好市におきましては、昨年3月に策定をいたしました市民協働基本方針に基づきまして、市民の皆様とともに考え、お互いの役割を分担しながら市民参加のまちづくりに取り組みを推進しているところでございます。 また、議員御提言の公募補助金制度につきましては、多くの自治体でも取り入れられているようでございますが、三好市におきましては、平成19年度より元気なまちづくり奨励金制度を設け、三好市のまちづくりに貢献すると思われる活動を行う団体に対し補助を行いながら市民の取り組みの支援を行ってきたところでございます。公募によりこれまで22の団体について活動助成を行うなど取り組みを進めてまいりました。その結果、旧来の自治会などの範囲を超えた地域づくり活動の広がりを見せている地域も見受けられるところでございます。さまざまな目的を持ってスタートした団体が、段階を経て総合的な地域コミュニティーへ発展できるよう、支援策について検討してまいりたいと考えております。今後におきましても、コミュニティーの再生、構築を図ることが、現在はもとより10年後、20年後に安心して暮らせるまちづくりの基本であることを認識をいたしまして、市民の皆様とともにまちづくりを進めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(木下善之君)  3番中議員。 ◆3番(中耕司君)  答弁にありました元気なまちづくり奨励金制度について、まちづくり推進課長に少し質問したいと思います。 19年度自慢ものコンテストが行われまして、約16の応募があったように思います。それが元気なまちづくり奨励金が交付され、それぞれのコミュニティー団体で活動が行われたと思います。その活動が、コンテストが行われた19年度には16の応募がありましたが、平成20年、21年度につきましては、3団体の応募と数が減ってきております。19年度に行われましたそういったコミュニティーの事業、それらの今の現状等がわかりましたら、お聞かせください。 ○議長(木下善之君)  まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(工藤昌美君)  お答えします。 平成19年度に元気なまちづくり奨励金制度を設けまして、市民団体からの公募に基づいて選考を行い、支援を行ってきています。その16団体に対して支援を行っておりますが、団体名出ますけども、ここにその後の経過について報告したいと思います。 まず、東祖谷にあります活彩祖谷村、これは都市と住民の交流あるいは自然体験での交流をして、現在も続いております。また、落合重伝建の保存協議会、これはボランティアガイドの養成であるとか、石積みの保存、修景活動を行っており、現在も続いております。それから、祖谷口チェレンジ21ですけれども、元気あふれる地域づくりとして、地域イベント、交流イベントを行っており、現在も継続して取り組みをされております。あと全部が継続して取り組まれておるんですけれども、池田銀座女性会、これは地域イベントなどで、それからジャズフェスタin祖谷の実行委員会、これはコンサートであるとか地域の交流活動、それから花まつり、これは石光山桜会でございますけれども、緑化の推進あるいはイベントの関係をしております。それから、大空会と申しまして、これは天海パノラマロマンといいますが、緑化であるとか芋掘り等の地域イベントの開催をして現在も続いております。それから、箸蔵でんがく会、これは祭りの協力あるいは清掃活動、交通安全等で高まりを見せております。佐野スポーツクラブ、元気なまちづくり佐野として、地区のスポーツ大会でありますとか、交流イベントを実施しております。井川なでしこ夢の会、これはナデシコの緑化の推進、箸蔵青少年健全育成会、元気なまちづくり事業として、地域ぐるみの子育てであるとか交流活動が行われております。只安自治会、これは元気で明るい里山の創造ということで取り組まれております。あと山城にあります和老会、これは蛍祭りのカワニナの養殖でありますとか緑化活動に取り組まれております。大野分館、地域の言い伝えの保存でありますとか、ハイキングコースの案内をしております。イキイキだんだん桜園、桜とか植栽のイベント、植栽を行い、またイベント活動を行っております。あと、おいでなして池田、これは池田町にありますけれども、ボランティアガイドとして取り組みを見せておられます。 以上、16団体について19年度は助成をいたしましたが、20年度、21年度と若干応募団体が低下しておるのは、議員御指摘のとおりでありまして、今後事業継続していく段階におきまして、もうちょっとPR活動でありますとか、広報に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(木下善之君)  3番中議員。 ◆3番(中耕司君)  こういったコミュニティーの支援づくりの支援といったことに関しまして、19年度に行われましたコンテストですね。いろんなユニークなコンテストでもいいと思うんです。そういったものを応募して、そういった中からコミュニティーを拡充していく。例えば、自慢ものコンテストのかわりに今度、何かうまいものコンテストとか、それから腕自慢コンテストとか、そういった住民の意見を取り入れながら、そういったコンテスト方式で応募を広げて、そういった新たなコミュニティーづくりの発掘をしていかれたらどうかと思うんですが、どうですか。 ○議長(木下善之君)  まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(工藤昌美君)  言われましたように、自慢ものコンテストというのを19年度実施いたしましたが、今後におきましても、違った名目の募集方法等もあろうかと思いますが、議員御協議いただきながらどういうのがあるか研究を進めて、でき上がった団体がさらに地域のコミュニティー推進のために拡充できるように取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(木下善之君)  3番中議員。 ◆3番(中耕司君)  先日、三好警察署長と少しお話しする機会がありまして、その署長が、初めてこの三好の地に赴任をしてこられたときに、小学生から高校生までが元気にあいさつをしてくれる。本当にそのことには本当に感動しましたというんです。これは教育委員会を初め教育の成果というのもあると思うんですが、やっぱり昔から三好の地にはぐくまれてきたコミュニティーの力っていうんですか、そういう相互扶助の、コミュニティーの中から自然とそういったあいさつができるといったようなそういったことが基本になっているように思います。そういったことから、こういったハードの整備もどんどんやっていかなくてはなりませんが、そういったソフトの面でのまちづくりを今後進めていくため、いろいろと検討していただきたいと思います。 最後、市長に再度お尋ねしたいと思います。 市長のマニフェストに生まれてよかった、住んでいてよかった、訪れて楽しかった、そういった言葉の聞こえる三好市を私はつくりたいと思っております。それから、まちづくりのキーワードに、文化あふれ、人々が行き交い、安心して住み続けられる三好市の創造といったことが書かれております。こういった部分は、そういったハードの拡充はもちろんですが、こういったしっかりとしたそういうコミュニティーの拡充をしっかりとしていく必要があると思います。 そこで、市長に今後の、先日の代表質問で2期目の出馬への意向を発表されましたが、それに向けて決意をお聞かせ願えたらと思います。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  議員が御指摘になりましたように、地域コミュニティーの大切さという、私もそのように同じような考え方を持っておりますが、ただいろいろ御議論の中にもありましたように、社会の進展によりまして、旧来構成していた地域コミュニティーというのが、崩壊をしているとよく言われてきてます。それは経済的な問題であったり、社会的な現象であったりと、いろいろ取り巻く要件というのが変わってきておるところであります。 しかし、いずれにしましても、私どもの生活や社会というのは、やっぱり地域のコミュニティーが一つの単位、家庭が一つの単位とあるように、地域が一つの単位としてお互いに助け合ったり、互助の精神を持ったり、またみずからそこではぐくまれたさまざまな生きがいといいますか、そういうものがあって初めて私は人としてその地域になりわいを維持できるように考えております。そういう意味におきましては、地域社会を構成するコミュニティーというのは非常に大事なものだと思います。 しかし、現実問題としましても、人口の減少であったり、またさまざまな経済活動による地域のきずなの希薄さというものが薄れてきているような、あるいはきておるわけでありまして、そこに住む人たちとともに力を合わせますと同時に行政も協働した地域づくり、コミュニティーづくりというものをしっかりとやっぱり取り組んでいかなければいけないというふうに考えております。各種団体の皆様や、またそれぞれの地域の構成する皆様の役割を十分担っていただいて、今後ともその地域が活性化できるような、そういう取り組み方に力を合わせていきたいと思っております。 地域でよく気がつきますのは、その地域の人たちの知恵といいますか、努力というか、積み上げというか、いろいろな形ですばらしいものをやっぱり醸し出しております。助け合いで、例えば水車小屋をみずからつくった人たちの水車小屋の建築の問題でもありますし、またその周辺の整備の仕方あたりも、手づくりによって地域の皆様がお互いが集い、そして自分の生活の場であったり、また地域の交流の場としてさまざまなことにつながるような、単に水車小屋の目的のみならず、その一つの水車小屋にもさまざまな積み上げがある事例がたくさんございます。そういうことを考えましたときに、私どもにとりましても地域社会、地域コミュニティーというものをやっぱりもう一度考え直して、ともに構築をし直す必要もあろうかと思いますので、議員御指摘のように、今後とも行政と市民の皆さんと協働して取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(木下善之君)  3番中議員の一般質問が終了しました。 ここで午後1時まで昼食のため休憩します。            午前11時55分 休憩            午後1時00分 再開 ○議長(木下善之君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、23番三木和弘議員。 ◆23番(三木和弘君)  やまびこ会の三木和弘です。今定例会10番目の一般質問者として登壇をさせていただきます。 早速ですが、今回の一般質問に入る前に、少し時間をいただきたいと思います。と申しますは、私の一般質問の通告は締め切りの前日でございました。ところが、12月7日徳島新聞朝刊に、1面トップで、三好市たばこ特区申請との大見出しが出ておりまして、大変驚きました。それとともに私以外にもたばこ最期に熱い思いをはせる人がおいでたということは、ある意味大変喜んでおります。それと、それが当三好市の農林振興課を担当する課の取り組みだったということも大変うれしく感じた次第でございます。 また、それが政府への全国初めての特区申請であることに感動を覚えました。何としてでも認めていただきますよう、今後皆さん方議員も含め、市民一丸となって盛り上げていただけるようお願いをしてまいりたいとこのように考えております。 私は、ただ葉たばこ、いわゆる阿波葉生産復活への期待は持てないかとの通告のみしておる次第でございます。大変前置きが長くなりました。お許しください。 では、通告に従い質問に入ります。 11月26日徳島新聞に、葉たばこ(阿波葉)最後の出荷との報道に寂しさを覚えたものであります。阿波葉400年の歴史に幕を閉じたとのこと。県西部で最後の出荷を終えた県西部16戸の農家のうち池田町3戸の農家の方々は、口々に寂しさを感じると言っております。 また、11月13日に西山小学校で、葉たばこの記憶を未来に伝えたいと、かつて町を支えた阿波葉の種と2年前に調べたたばこの学習記録、そして小学校の思い出を一緒に詰めたタイムカプセルを埋めたとのことであります。6年生の一人は、西山でたくさんつくられていた葉たばこがなくなるのは大変残念。いつか復活させてほしいと言っております。 そこで、何らかの形で阿波葉生産復活に向けた施策は考えられないかをお尋ねをいたします。 続いて、2番目の質問です。 市民が共通して楽しめる歌を早期につくるべきではないか、お尋ねをいたします。 合併により三好市が誕生してはや4年。ことしも旧町村各地で11月を文化月間として、それぞれ文化的行事が開催され、多くの人でにぎわったことと思います。 そこで、各地の催しをより盛り上げるために、共通して市民が楽しめる、例えば市民歌あるいは市民音頭、何らかの小唄、そしてまた2拍子と申しますか、軽快なテンポでだれもが参加し楽しめるダンス曲等があれば、各地の催しや運動会等もより楽しく盛り上がり、多くの市民に愛されるなら、三好市の新しい文化として大いに市民が楽しむ機会が得られることになろうかと思います。それによって三好市民の一体感がより醸成されると考えますが、いかがお考えか、お尋ねをいたします。 歌の作曲と申しますのは、作詞作曲という形で制作には一定期間が必要かと考えますが、できれば合併5周年に発表できるよう、早速にも準備にかかるという答弁をいただければ大変うれしいなとは考えております。 続いて3問目です。災害発生時の対応について。 前回の9月定例議会に限界集落あるいは準限界集落の一般質問をさせていただきました。そのとき幾つかの地域を回ったわけなんですが、そのときに感じたのが、この地域、過疎化、高齢化が進むこの地域で、果たして防災体制が整うのかということをちょっと危惧しながら帰ってきた思いがあります。 そこで、災害発生時の対応についてお尋ねをいたします。 今本庁では、総務課を核として万一の事態やそれが予想されたとき、即災害対策本部が設置され、対応されるものと考えます。合併後本庁方式を進めるに当たり、年々各支所は職員数が減少し、平成22年4月からは、東祖谷総合支所を除く各支所は、一部体制の予定と聞いておりますが、支所における災害時の対応は、ますます困難なものになると予想されます。本庁に勤務する職員の中にも、旧町村にそれぞれ在住し、住居を構えている人もおり、時間帯によっては、それぞれが支所において災害対策に加わるものと考えます。加えて、それぞれの地域に設置されている消防署及び消防団も加わるものと理解します。そういった中、各地域の市民がより安全にして安心できる納得のいく明快な答弁を求めたいと思います。 以上、3点について質問し、答弁を求めます。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  三木議員さんの葉たばこ生産復活に期待は持てないかとの御質問にお答えをいたします。 既に御承知のとおり、三好地域のたばこの栽培は、慶長17年1612年に、山城町大野地区に築後坊という修験者がたばこの種をもたらしたのが始まりと言われておりますが、最盛期には、三好・美馬の地域で、作付面積が徳島県下の95%を占め、阿波刻みたばこの製造工場が数多く生まれまして、製造された刻みたばこは、全国各地への販路を広げ、地域経済を支えてまいりました。 しかし、時代の流れとはいえ、阿波葉の400年の歴史に、今まさに終止符が打たれようとしているわけでございますが、現在の三好市の礎を築いた阿波葉たばこの火を消してはならないと、阿波葉の歴史と文化、刻みたばこの製造技術を後世に残したい、また地域の誇る伝統文化の継承とPRに努めることにより、観光振興にも生かしていきたいとの思いから、たばこ特区の新設を求める構造改革特区の申請を行ったところでございます。 阿波葉は、気候が冷涼で、急傾斜、極小の農地でも栽培ができます上に、野生鳥獣による食害等の被害も受けないことなどから、耕作放棄地での栽培も可能であり、耕作放棄地解消にもつながると考えております。 また、専売法によりその用途も限られ、たばこ以外の活用についての研究などは、広く行われておらず、新たな企画、研究を行う余地があるのではないかとも考えております。 また、阿波葉に限らず全国のたばこについての資料収集なども行うとともに、たばこと健康や生活とのかかわりなどの啓発も行い、小・中学生を初め、当市を訪れた観光客にもたばこのすべてを知っていただける環境づくりを行い、たばこのことなら三好市へといったまちづくりの取り組みもできるのではないかと考えております。このように阿波葉の生産、刻みたばこの製造により、伝統産業である刻みたばこの保存・継承することと、製造されました刻みたばこを土産品として販売するなど、たばこ文化を全国にPRし、たばこの町として観光客の誘致につなげることと生産・加工・販売まですべてを一貫して独自に行うことで、農・工・商連携した地域の活性化を図り、地域経済の発展につなげてまいりたいと考えております。このたばこに関する特区は、全国で初めてのことであり、特区を認めていただきますには、険しい道が待ち構えていることが予想されますが、近く市役所内の関係課により連絡会議を立ち上げますとともに、市民の皆様の御協力も欠かせないことから、多くの皆さんの参加をいただきながら積極的に取り組みを進めていきたいと考えております。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  三木議員の三好市民が共通して楽しめる歌を早期につくってはの御質問にお答えいたします。 三好市民の歌、また軽快なテンポでだれもが参加できるダンス曲などをつくってはどうかとのことでありますが、三好市を表現する歌、やはり市歌があるということは、市民の皆様に親しまれ、市民の皆様の一体感を醸成するという意味からも、大変夢があり、意義深いものと感じております。旧町村での状況を見てみますと、旧池田町には「わが町に光あり」、旧山城町には「町民歌」、旧井川町には「井川町民歌」、旧三野町には「ふるさとごよみ」、それから「三野町音頭」、旧東祖谷山村には「東祖谷賛歌」などの町村民歌が制定されておりました。 また、県内に目を移しますと、平成の大合併で誕生した市町においては、現在のところどこも制定されておらず、今のところ計画もないということのようであります。合併していない従来の市町村においては、制定しているところと制定していないところがありまして、それぞれの状況のようでございます。合併協議におきましても、三好市の歌は、市の花、木、鳥とともに新市において調整し定めるとしておりまして、さきの旧町村や他の市町村の状況を見てみますと、市制施行何周年等の節目に記念事業として制定してきた経過があるようでございます。 現時点での考えを申し上げますと、毎年3月に議会の皆様方と過去一年一年を振り返りながら市制記念日の式典を行っておりますが、5年、10年などの節目には、この式典の規模を拡大して挙行する予定であり、平成23年度がその年に当たります。さきに申し上げましたように、旧町村や他の市町村の状況にもありますように、三好市の市制施行5周年等の節目に記念事業として制定できればと考えているところでございます。市民の皆さんから公募をしたり、著名な方にお願いをするなど方法はございますが、いずれにせよ、それまでじっくりと時間をかけ、多くの意見もいただきながら、広く市民の皆様に親しまれ、三好市として誇れるものを考えていきたいと思います。 次に、災害発生時の市の対応についてということでございますが、御質問にもありますように、合併以来通常業務の職員配置につきましては、本庁への集約化を進めており、総合支所の防災体制は、決して十分とは申せない状況もございます。特に広大な面積を有する三好市の防災体制を確立していく上で、各総合支所における防災体制の整備は、不可欠であると存じております。現在の計画では、災害発生または災害の発生が予想される場合には、総合支所管内に居住している職員を各総合支所に派遣し、防災体制を充実させることとしております。 また、大雨によって主要国道32号線が通行不可能となることが予想される場合には、山城、西祖谷、東祖谷の各総合支所へ事前に職員を派遣して防災体制を図っており、本年10月に接近した台風18号でも、こうした配置で体制を組んでいた次第でございます。 次に、消防署との連携につきましては、災害対策本部を設置した場合に、みよし広域連合消防本部から職員、これは署長または副署長レベルの方を派遣いただくこととなっておりまして、その職員と密接な情報の共有を図り、常に市とみよし広域連合消防本部とのパイプ役となっていただき、そうして迅速な災害対応に当たることといたしております。 また、消防団との連携につきましても、災害の発生が予想される段階から、各消防団長以下、本団役員に本庁及び各総合支所に待機いただきながら、危険箇所の巡視や水防活動等を行っていただいているのが現状でございます。今後も最大限こうした防災体制、職員配置を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員。 ◆23番(三木和弘君)  ただいま1問目の質問に対しまして市長のほうから答弁をいただきました。市長も400年続いた葉たばこの歴史に幕を閉じることに寂しさを感じるとともに大変残念であるとのことです。まさにそうですよね。答弁中、明治中期以降、美馬・三好地域の葉たばこ作付面積が、徳島県下全体の95%を占め、三好郡内だけでも1,375ヘクタールの栽培記録が残されているということも今お聞きしました。確かに江戸末期には、民営のたばこ製造が盛んになり、明治初期に入り、隆盛をきわめ、当時徳島県下一の工業都市と言われた時期もあったかに聞いております。明治38年に民営のたばこ製造は官営となり、かつて池田町内あるいは三好郡内にあった民間のたばこ製造業者も転業を余儀なくされたわけであり、その後に新たにたばこの専売所が設置され、大正初期には、池田工場は西町と新町に工場があり、その後大正9年に一面田んぼであった今のフレスポの地に、モダンな木造ののこぎり屋根の工場ができ、当時は職工人員数1,000人を超えていたともあります。地域の産業文化の発展に大きく寄与したものと考えます。藩政時代から多くの刻みたばこを製造業者を生み出した、そして時代とともに製造機械の創製や改善、生産技術の向上、販路の拡張に先人たちの並々ならぬ苦労を積み重ねた結果、いわゆる阿波粉、阿波の刻みたばこということで、全国に名声を広めたわけであります。民製時代の黄金期を築き上げたわけであります。この産業文化をことしをもって終了とは、まことに残念であり、何らかの形で阿波生産復活をとの質問に至ったわけであります。当時のことは私は全くわかりません。しかし、たばこ資料館を訪れるにつけ、目をつぶると、一本の映画が作成されるのじゃないかというほどのロマンを感じます。できれば400年となる2012年までに特区申請の許可がされることを目標に、なお一層の努力を期待したいと思います。 この特区申請が実際に何日に申請されたかを十分聞き及んでなかったわけでありますが、たしか11月5日というふうに聞いてもおります。まだ数日しかたってないということもあり、まだそれらの申請が何らかの進展を見たということはあるとは思えないのですが、今現在そういった経緯がもしあれば、お教えをいただきたいと思います。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  先日、内閣府の地域活性化統合事務局のほうから受け付けて、11月12日に締め切っておるわけですが、その時点では、私どものこの唯一申請があったわけでありまして、また関係の財務省、所管の財務省のほうへ内閣府から検討を要請をしていただいとそういう御連絡をいただいて、今財務省のほうでいろいろ御検討いただいているとこのように思っております。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員。 ◆23番(三木和弘君)  統制品に対する特区申請ということで、大変厳しい険しいハードルがあろうかと思いますが、じっくり時間をかけてと申しましても、でき得るならば、2012年までに何らかの許可がおりることを楽しみに、そしてまた何らかの形で応援できるものなら応援もしたいと、このように考えておりますので、各課それぞれの担当の方、一生懸命ひとつ努力をしていただきたいとこのように思う次第であります。 次に、2問目の再問をさせていただきます。 今答弁をいただきました。確かに節目節目に発表ということは大変重要で、より三好市民の一体感を醸成する上で大変重要かつすばらしいものではないかとこのように考えております。作詞作曲、先日も市民有志の皆さんによる松尾川音頭の発表があり、松尾川温泉のPRに一役買っていただいたということも聞き及び、そしてまた、私も松尾川温泉にあのとき行っておりました。こういった市民すべての人がそういった思いで市民歌をつくるべきという形で取り組んでいただければ、すばらしいものができるのではないかと思っております。方法としては、全国への公募という形もあろうかと思いますが、できれば市内の有識者、そしてそれにかかわる多くの人々の意見を聞きながら、来るべき2012年の5周年までにぜひつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  先ほどの答弁にも若干そういったニュアンスでお話をしたわけでございますけれども、市制施行5周年記念というところに標準に合わせて、担当課総務課でこの作成に向けて頑張っていきたいというふうに思ってますので、よろしくお願いします。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員。 ◆23番(三木和弘君)  やっていただけますか。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  やります。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員。 ◆23番(三木和弘君)  すばらしい答弁をいただきまして、大変うれしく思っております。 次に、3番目の質問、災害発生時の対応についてをお尋ねいたします。 今答弁をいただきました。今の答弁は、当然そこらあたりは常に考えていることだろうと実は思います。私が思うのは、先ほども言いましたが、本当に広大な面積の中、辺地いわゆる少子・高齢化、人口減、そういったものを抱えている地域のあたりで、実際に支所がなくなり、職員がいなくなると、単に発生が予想されるというような場合は、それなり手だてはできるかとは思いますが、まさに災害とは、いつ起こるか全くはかり知れないものがあろうかと思います。時間帯あるいは昼間、あるいは夜間、これによっても違います。ありとあらゆる想定をし、そしてそれをシミュレーションし、機会あるごとにその一つ一つを訓練をしておく、そういった必要があるんではなかろうかと考えます。すべてに万全の態勢というのは大変難しいとはわかっております。そういったことを踏まえていただき、今後一歩も二歩も踏み込んだ防災対策、防災組織の構築をお考えいただけたらありがたいと思いますが、いかがお考えか、再度お尋ねをいたします。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  やっぱり広大な面積を有するということで、非常に災害の形態がいろいろさまざまです。吉野川流域の部分については、河川を中心にした災害になりますし、山間部に入りますと土砂災害が中心になります。そういった点につきまして、それぞれの旧町のときから経験をした職員がこれまでにおりますんで、それでこれまでも旧町でそういった対応をしてきた、そういったノウハウを知っておる職員がまだまだおりますので、そこら辺を中心にしながら、それぞれの総合支所ごとに核となるような形を、ものをつくっていくと。答弁でも言いましたけれども、減りますけれども、総合支所の事務そのものは減ってきますけれども、事災害になりますと、出身者を配置して、万全の態勢を整えたいというふうに考えております。ちょうど合併して以降、幸い台風という大きな災害はなかったわけでございますけど、先ほど言いました18号、大きな台風だったんです。かなり事前からそういった体制をとってきました。幸いうまく進路のほうが外れてくれましたんで、何事もなく済んだわけなんですけど、非常にそういった体制は、そのときにかなりの体制がとれたというふうに思っております。一つの訓練になったかなというふうに思ってます。 なお、今後もそういったことを、それぞれの職員が自分は何をすべきかっていうことを頭の中に入れていくと、おるという状態をつくっていきたいというふうに考えております。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員。 ◆23番(三木和弘君)  重ねて申しますが、ありとあらゆる災害に備えたそうしたことを想定して、より訓練に励まれることを切にお願いを申し上げておきたいと思います。 それとあわせて、若干通告とすれるかもしれませんが、当然それには地域の自主防災組織も活躍、活動していただかねばならないわけなんですが、危機管理室より各地域、各自治会において、それぞれの地区で防災組織を立ち上げるべく、2年、3年ほど前から動きがあり、その後各地に防災組織が立ち上がっております。私も先ほども言いましたけど、特に東祖谷、いわゆる高齢者が多く限界集落である地域あたりは、防災組織の設立すらも大変難しいんではないか、このように考えておりましたが、先日危機管理室より防災組織の設立状況の一覧表をいただくことができまして、それを見せていただいたときに、東西祖谷、まさにすばらしい組織率ということを目の当たりにしまして、大変驚いております。それにつけ旧池田町内が、若干出おくれてしまったと、そういう結果が出ておりまして、そのことについてちょっとお話をさせてもらいますが、かつて自主防災組織の設立ということで、官民挙げて取り組んできた数年前のことを思い出しますと、今若干、先ほども部長おっしゃられておりましたが、台風災害がなかったというようなこともあってのことかわかりませんが、若干意識が低下しているようにも見えます。また、私はそう思います。そういった中で、その防災組織も設立当初、いろいろな訓練ノウハウ等を御指導いただきながら人命救助、担架のつくり方、それから人工呼吸、あるいは消火訓練、炊き出し訓練というところまでは、大概の防災組織はもう既に訓練としてやってきてるんではないかと思います。それが一段落したというのが、今の時期じゃないかと思うわけなので、そういったことを考えると、先ほども言いましたように、災害とはどういう形であらわれるかわからないというようなことで、素人である地区の行政区の防災組織が動くに当たっては限界があろうかと思いますが、その中で今後防災組織として何をしたらいいか、何をしてほしいか、そういったことをやはり市の担当部局より、そして自主防災組織に伝えて、半年あるいは1年ごとの訓練にそれを一つずつこなしていただく、そういうことをより推進していくべきではないかと考えます。防災組織をつくるに当たっては、ありとあらゆることを経験していることが、より災害を少なくする、災害の被害を少なくするというふうにお聞きしております。全く突然に襲ってきた災害よりは、何らかの形で経験をしておけば、一人の人命をも救うこともできるだろうし、被害を抑えることができるのではないかと思いますので、担当部局として、もう一歩踏み込んだ形の各自主防災組織への訓練のアドバイス、指導をお願いできないか、このようにも考えます。それについていかがお考えか、お尋ねをいたします。 ○議長(木下善之君)  総務部長。 ◎総務部長(合田秀實君)  まさに議員おっしゃるとおりでございまして、古い今まで経験のある自主防災組織につきましては、毎年訓練も行っておりますし、行ってみますと、やっぱりかなりのレベルでやってます。 ところが、合併してからできた自主防災組織っていうのは、まだまだそういった経験もないし、やっと組織ができたというようなところじゃないかなというふうに考えてます。ですから、段階的にしっかりした自主防災組織にしていくということが、これからの我々の仕事じゃないかと。ただ形ができて何%ですという話じゃなくて、できた組織が有機的に活用できるような、レベルの高い、それぞれの地域に見合った、また人材に見合った自主防災組織をつくっていくということをやっぱり個々に点検してやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員。 ◆23番(三木和弘君)  今答弁をいただいたわけなんですが、ちなみに防災組織の設立状況なんですが、三野町が94.06%、井川町79.39%、池田町59.02%、山城町85.98%、西祖谷山村84.74%、東祖谷につきましては96.75%の設立率でございます。大変本当驚いた次第でございます。各地域でそれぞれ指導なさった方に心から敬意を申し上げたいと思います。それにつけ池田町内6,477戸の戸数ある中で、現在59.02%、取り組みは確かに早かったのではないかと思いますが、どういったハードルがあってこういう結果になっているのか、今はすぐにお答えはいただけないかもしれませんが、今後そこらあたりを調査していただきまして、一日も早く旧池田町の率を高めるとともに、全市の平均74.21%をより100%に近づけるよう努力していただくことを今後の防災体制の拡充とともにあわせてお願いをして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(木下善之君)  23番三木議員の一般質問が終了しました。 続いて、20番高橋議員。 ◆20番(高橋照久君)  それでは、一般質問をさせていただきます。 もう一年ぶりでございますので、うまくは言えませんが、よろしくお願い申し上げます。 私の質問事項に対しましては、未登記道路についてでございます。 合併前の4町2村で寄附行為により道路拡幅工事を行った場所の未登記や課税が個人負担となっている箇所はどれぐらいあるのか。三好市として今後どのように処理をしていくのか、お尋ねをいたします。 あとは自席で。 ○議長(木下善之君)  建設部長。 ◎建設部長(西岡善則君)  御質問の未登記道路についてでございますが、三好市では旧町村の時代からほとんどの道路が地域の方からの御要望に基づきまして道路の改良工事を実施してまいりました。 しかしながら、どの地域におきましても、昔から土地の無償寄附により道路改良、開設工事が優先され、そのほとんどが所有権移転がなされていない道路敷となっているのが現状であります。現在、所有権移転されています道路のほとんどは、土地の買収を行っています道路敷と合併前から地籍調査を活用し、寄附承諾の得られたものについてがほとんどでございまして、その他につきましては、所有権移転登記の処理ができていないのが現状であります。 議員御質問の未登記の道路の箇所でございますが、6町村あわせまして市道1,534路線、約1,436キロ、また農林道を合わせますと2,000キロ以上のうちの未登記道路が幾らあるのか、現在把握もできておりませんが、その大半は地域の方が不特定多数の方が通行される道路ではなく、地域の方々が通行される道路であると思っております。 今後の処理でございますが、平成17年3月7日、新不動産登記法が施行され、分筆登記のための測量経費等に多額の費用が必要となり、旧6町村の未登記道路の解消を行うには、莫大な予算が必要となります。 以上の現状から、今後地籍調査を積極的に活用し、未登記の所有者の方々から寄附をいただき、道路の未登記の処理の解決に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(木下善之君)  20番高橋議員。 ◆20番(高橋照久君)  説明はよくわかりましたが、地籍調査が行われております三野町におきましては、未登記や登記などの地籍調査などの間違いなどはないのでしょうか、そこらあたり。 ○議長(木下善之君)  管理課長。 ◎管理課長(阪本和仁君)  旧三野町では、地籍調査が平成13年度で完了いたしております。 しかしながら、地籍調査完了地区につきまして、その後に今地域の方から要望がございまして、生活道と改良したり開設したりいたしております道路につきましては、先ほど部長が述べましたとおり、先行が道路の改良、拡幅ということで、そちらのほうの要望が強うございまして、改良工事を優先して、後の未登記という部分につきまして若干残っておるところがございました。それで、当時から調査地区終わりました後に、そういう路線につきましても精査を始めまして、年間に五、六十筆程度ずつでありましたが、未登記道路の地権者につきましては寄附をいただき、登記を進めてきた経過がございます。 なお、先ほど平成17年3月7日に新不動産登記法が施行されまして、今まで行っていました分筆登記というような作業が、職員のほうでするにはちょっと重荷といいますか、できなくなってきたということで、若干滞ってはおります。 しかしながら、合併後も微々たるもんではございますが、そういう申し出のありました路線につきまして若干未登記の解消というのも行っていくのも現状でございます。 なお、地籍調査が昭和52年ごろから始まっております関係で、現地で若干今の測量技術との差異というものがありまして、中には間違いとかある、地番の上下間違いとかというのは何度かあったようで、それにつきましては、修正をやっております。 以上でございます。 ○議長(木下善之君)  20番高橋議員。 ◆20番(高橋照久君)  課長の説明はよくわかるんですが、合併前の三野町では、地籍調査に52年から着手して、平成13年に完了したと思います。その間約25年近くを要しておりますが、寄附行為により道路改良部分の作業ができていないために課税が個人負担となっていたと思います。そのため、旧三野町では、平成14年に600万円、15年に600万円、16年に550万円、17年に550万円と予算計上をして進めていたと思います。その中で、合併協によってこの事業がストップして、合併協議事項の中で新市に引き継ぐとなっていると思いますので、ここらあたりをちょっとお尋ねいたします。 ○議長(木下善之君)  建設部長。 ◎建設部長(西岡善則君)  先ほど申しましたとおり、三野町のみ未登記道路をやっていくということは非常に困難な状況にあり、6町村やるとなったら、莫大なお金が必要になるということで、事業予算を削らない限り、それができないだろうというふうに感じております。 それと、先ほど申したとおり、ほとんどの大半が山間部の道路で、千数百キロの流れの中で、これをやっていくっていうのは、非常に困難な状況があろうかと思いますもので、先ほど申したように、でき得る限り、地籍調査の中で登記を行っていくというふうな方法でお願いをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(木下善之君)  20番高橋議員。 ◆20番(高橋照久君)  これ私は部長の説明はわかるんですけど、三野町時代にこういう未登記で、個人に税金だけが負担を強いられとったということで、三野町時代に未登記部分の税がかかっているとこだけを解消しようということで、先ほど申しました14年から17年までかけて予算化して登記の事務を進めてきたと思うんですが、その間、間に18年か、その間に合併協の協定のあれが、合併することになったので、ほんでその間飛んで、三好市となったと思うんですが、三好市になるために新市に引き継ぐとうたわれとると思うんです。それが新市の三好市になってから、かれこれ3年9カ月余り、実際に行われてなかったということは、これはやはり三好市として、つまり俵市長、これはどのようにこれから今後も個人の課税に対してどのように処理をしていくのか。全町に対しては、ほらいろんな面で問題点もあろうかと思いますが、三野町に対しては地籍調査が完了しとると、そういう中でやはりそういう間違った地籍とか、そういう未登記の部分の個人に課税がかかるということは、やはり修正すべきではないかと思うんですが、市長どうでしょうか。 ○議長(木下善之君)  建設部長。 ◎建設部長(西岡善則君)  私でよろしいですか、かわりに。            (20番高橋照久君「いや、市長に」と呼ぶ) ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  説明の中でも現状とそれから事務事業の整合性という話もかかわりがあったわけでありますが、限られた条件の中でしっかりとした事務事業を進めていかなければいけないと、これはもう当然のことでございます。特に三野町は地籍調査も終わっておりますので、地籍調査に基づくさまざまな事業というのは、非常にやりやすい環境に整っているわけでありまして、旧町村にそれらができてなかったということは残念ですが、これから気をつけてそこら辺もやっていかなければいけないと、このように考えてます。 ○議長(木下善之君)  20番高橋議員。 ◆20番(高橋照久君)  それでは、やはり市長、今後やはり三野町は今まで三野町時代に進めていたことを、今度新しく新市、この3年9カ月というのは、事務的な分筆はできなかったけど、これからはやっていただけるという方向で考えてもいいんでしょうか。 ○議長(木下善之君)  俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  おっしゃるとおりで、これからやっていかなければいけないと、そのように思っております。 ○議長(木下善之君)  20番高橋議員。 ◆20番(高橋照久君)  それでは、市長もやっていくというようなことでございますので、期待をして、これで一般質問を終わります。 ○議長(木下善之君)  20番高橋議員の一般質問が終了しました。 ここで午後2時5分まで休憩をいたします。            午後1時50分 休憩            午後2時45分 再開 ○議長(木下善之君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいま先ほどの20番高橋議員の一般質問に対し、市長から答弁の補足説明をしたいとの申し出があります。 お諮りします。 市長答弁の補足説明を許可することに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木下善之君)  異議なしと認めます。したがって、市長答弁の補足説明を許可することに決定しました。 市長答弁の補足説明を求めます。 俵市長。 ◎市長(俵徹太郎君)  お許しをいただきまして、私の先ほどの答弁に補足をさせていただきたいと思います。 高橋議員のすべて登記を実施するのかという明快な御質問に対しまして、私もすべてやりますとこのように申し上げたところでございました。もとより事務事業を正確に、そして粛々とやることは間違いございませんが、平成17年3月に不動産登記法が改正をされまして、分筆登記におけます隣接所有者全員の同意が必要となりましたので、未相続所有者が隣接地にありますと、その相続からしなければなりませず、全員の同意が得られないと分筆ができないため、非常に困難なことも予想をされます。そこで、市といたしましては、予算の範囲内でしっかりと事務事業を推進をしていきます、このように申し上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(木下善之君)  市長答弁の補足説明が終わりました。 高橋議員、ただいまの補足説明について発言ございますか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木下善之君)  ないようですので、以上で補足説明を終わります。 一般質問を続けます。 続いて、31番伊丹征治議員。 ◆31番(伊丹征治君)  予定の定刻が参りまして、私の登壇時間が30分ずれました。地元箸蔵の皆さんには何かがあったのかと御心配のことかと存じますが、至って元気で一般質問をさせていただきたいと思います。 本日、2日目最後の一般質問となりました。トリであります。紅白歌合戦なら赤組石川さゆり、白組北島三郎の出番だと御承知おきをいただきたいと思います。 12月師走の声とともに慌しさを感じるきょうこのごろとなりました。いち早く情報網の整備により、全市内ケーブルテレビでただいま12月議会の一般質問が放映されている状況であります。市民の皆様には、御健勝にてお暮らしのことと存じ、まずもって心よりお喜びを申し上げる次第であります。 さて、8月の総選挙により政権が交代し、国民の多くがその成り行きを注目しているところであります。我が三好市議会においても、議長辞職に伴い、新正副議長が誕生いたしました。いつも代表質問や一般質問といえば、必ず登壇し、厳しさと思いやりを持って質問をされていた木下議員が議長となり、議会のかじ取り役に就任されました。三好市議会3代目議長就任に心からお喜びを申し上げますとともに、あなたのすばらしい政治手腕と英知を持ってスムーズな議会運営を期待するものであります。 さて、私のふるさと箸蔵は、現在人と地域の未来のためにと国道32号猪ノ鼻道路工事が行われています。政権交代により補正予算の削減、凍結あるいは事業仕分けにより予算の削減などが議論される中で、国道32号猪ノ鼻道路の現在の進捗状況や今後についてお話ししたいと思います。 当事業は皆様も御承知かと思いますが、総施工延長8.4キロメートル、徳島県側5.3キロ、香川県側3.1キロメートルであり、4つのトンネルと4つ橋で結ばれる道路工事であります。この道路工事の総事業費は520億円と言われ、徳島県側355億円、香川県側が170億円と、近年まれに見る大型国道改良工事であり、早期完成をと地元住民並びに関係者の期待は大きなものがあります。平成20年度に用地費を含み16億4,000万円の予算が執行され、徳島県側が15億4,000万円、香川県側が1億円の事業費で、また平成21年度は、現在までに17億3,000万円、徳島県側13億円、香川県側4億7,000万円で工事が進められているが、平成22年度は1億円ないし2億円の概算要求とのことであり、平成20年、21年から見ると、約1割にも満たない予算しか要求されないとのことであり、工事の進行が大幅におくれるのではないかと地元民の関心は高く心配をしているところであります。市の単独事業ではございませんが、今後三好市として、国、県への予算要望、工事の見通しについて御説明をお願いしたいと思います。 続いて、新型インフルエンザの流行による市内小・中学校の児童・生徒に対する感染予防についてお尋ねいたします。 全国的に大流行の新型インフルエンザにより、市内の多くの小・中学校で学級・学年閉鎖などが見られるが、これからはさらに厳しい寒さに向かって流行するおそれがあるが、教育委員会は各学校に対して、どのようなインフルエンザ感染予防をしているかお尋ねしたい。 また、予防注射等に係る費用については、市において負担軽減措置が行われているが、市内の幼・小・中学校の予防接種の現況をお尋ねしたいと思います。 続いて3点目、まちづくり交付金の地方自治体への移譲との報道についてお尋ねいたします。 まちづくり交付金は、地域の歴史、文化、自然環境等の特性を生かした個性あふれるまちづくりを実施し、都市や地域の再生を効果的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済、社会の活性化を図るための交付金であります。この制度を活用して三好市は、3つの目標を掲げ、全国的にも有名な祖谷のかずら橋、大歩危峡、剣山観光地の玄関口として、かつての三好郡、また三好市の経済、教育、文化の中心的役割を果たしてきました。活力と魅力にあふれ、暮らす人にも訪れる人にも快適なまちづくりへと着手し、現在まちづくり事業を進めているが、先般の事業仕分けの中で、まちづくり交付金が国から地方自治体へ移譲との話が報道されたが、三好市のまちづくりに対して、今後影響はないのか、お尋ねをしたいと思います。 以上、3点について御答弁をお願いを申し上げたく、再問は自席でさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(木下善之君)  建設部長。 ◎建設部長(西岡善則君)  伊丹議員と同じ同郷の箸蔵でございます。箸蔵の西岡よりお答えさせていただきます。 猪ノ鼻道路の現在の進捗状況と今後の見通しについてでございますが、この道路につきましては、平成15年度に事業化し、平成19年度に用地買収に着手、平成21年度に工事着手をしているところでございます。平成21年度には、込野、西山地区の用地買収、州津地区の改良工事と箸蔵第3橋下部工事を行っておりまして、平成21年度末で事業進捗率約10%、用地の進捗率が約80%となっているところでございます。平成22年度の事業につきましては、現在国のほうから概算要求を行っている段階で、未定ではありますが、市としましても、高知・徳島・香川を結ぶ大動脈である32号猪ノ鼻道路は、非常に必要な道路と認識しておりまして、今後とも四国人の未来実行委員として、国土交通省など関係機関に要望してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
    ○議長(木下善之君)  教育次長。 ◎教育次長(新居政昭君)  伊丹議員の質問のうち、新型インフルエンザ流行による市内小・中学校児童・生徒に対する感染予防につきましてお答えをいたします。 教育委員会では、5月1日に新型インフルエンザに対する国の基本的対処方針が示されて以後、国及び県の情報をもとにあらゆる機会をとらえ、学校や保護者への情報提供と予防啓発を行ってまいりました。特に小・中学校全家庭に対しては、予防アンケートを行うとともに、新型インフルエンザへの対応として、うがい、手洗いの励行やせきエチケットなど具体的なお願いもしてまいりました。 また、5月には、感染者の国内初確認を受けまして、修学旅行の延期を行いましたが、現在までには、すべての小・中学校で実施済みとなっております。6月に県内で感染者が発生してからは、県、市の関係機関との連携を密にして、学校で一人でも感染者が発生した場合の対応を行ってまいったところでございます。8月に入りまして、三好保健所管内で感染者が初めて確認されましたが、小・中学校長会を開催しまして、感染者が出た場合の対応と学級閉鎖や臨時休業の協議を行い、基準を定めるとともに、関係諸機関との連携を密にしながら対応を行ってきたところでございます。9月には、新型と季節性のインフルエンザの区別がつかず、保健所のPRC検査が廃止となりました。 また、市内の学校で児童が感染したことがわかってからは、感染のきっかけが多い部活動時の注意や対面・集団行動時のマスク着用について、学校に協力を求めてきました。 さらには、感染流行に対応にするため、薬用石けんや消毒用アルコール等の備蓄を行うとともに、配布も行ってまいりました。 しかしながら、12月6日現在の小・中学校児童・生徒の罹患率は、小学生で24.72%、333の児童が罹患しております。それから、中学生で29.49%、243人の生徒が罹患しております。現在も感染はとまってございません。なお、幼稚園につきましては、17.73%、25人が罹患してございます。 また、本日までに小学校29校、中学校6校のうち学級閉鎖が、1校の小学校で10学級、また1校の中学校で2学級、学年閉鎖につきましては、8校の小学校で16学年、4校の中学校で8学年、休校につきましては、小学校6校と中学校1校においては、2回の休校措置がとられてございます。なお、幼稚園つきましても、15園のうち2園が休園措置がとられてございます。この感染状況については、市内各学校、また市危機管理室、県関係諸機関に速報として情報提供しまして、感染状況の共有化を図っているところでございます。今後も学校や保護者に対しては、ワクチン接種情報も含めまして、予防と自己管理に努めるよう指導と協力のお願いをしてまいりたいというふうに考えております。 現在、ワクチンの接種でございますが、大変ワクチンが回ってこないというような状況もございますが、1歳から中学3年生まで、1回目は全額のワクチン接種の全額の助成、2回目は、半額助成ということで、今回助成させていただくことになってございます。早急にワクチン接種ができますよう、関係機関の御努力に期待しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(木下善之君)  まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(工藤昌美君)  伊丹議員御質問の3点目のまちづくり交付金事業の地方自治体への移譲についてお答えいたします。 まちづくり交付金事業につきましては、議員御承知のとおり、先般行われました行政刷新会議による事業仕分けの結果、実施は各自治体の判断に任せるとの結論となったところでございます。議員御質問の地方自体への移譲という件でございますが、現時点では、事業仕分けの結果が、財源移譲の件も含めまして、国の来年度予算にどのように反映されるかが全くもって不明な状況にあります。市といたしましては、国の予算編成等を慎重に見守り、財源の十分な確保や自主性や裁量権の尊重が担保されるような仕組みを望むところでございます。 以上でございます。 ○議長(木下善之君)  31番伊丹議員。 ◆31番(伊丹征治君)  ただいま私の3点の質問に対し、それぞれの担当部局から御答弁をいただきました。 まず、建設部長からは、猪ノ鼻道路の進捗状況については10%だ。用地の買収については80%できているって、このような御答弁をいただきました。実に大きな555億円という事業費を持って行われる工事であります。大変難しいところもあろうと思いますが、私は観点を変えて、ひとつ建設部長にお願いをいたしたいと思います。 こうした大きな工事が三好市で行われる。今現在行われている工事業者は、市内の業者は元請が1名であります。そして下請が2社入っているように見受けられます。こうした大きな公共工事ができておりますので、ひとつ御努力をいただいて、三好市の業者が下請とか、そういったことに従事ができるようなひとつ上部へのお働きかけをいただきたいとこのように思います。これから工事が進むによって、市道や県道へのアクセス道路、こうしたことについては、十分三好市として意見が申し述べられる立場にあろうと思いますので、ひとつ西岡建設部長には御期待を申し上げ、この疲弊する三好市の建設業界、公共事業なしでは生きていけないと言われますそうした状況において、これだけ立派な工事が三好市で行われておりますから、ひとつ当部行政挙げて、ひとつ地元建設業者へ仕事ができるような、そういった御指導方とお願いをするところであります。どの業者に尋ねてみても、おい仕事はどんなぞって聞いてみても、ほとんど仕事がないんじゃって、こういった寂しい声が聞かれております。今千載一遇のチャンス、立派な大型工事がされております。いろいろな国交省の指名業者等によって行われる入札であり、なかなか市内業者が参画はできないと思いますが、少なくてもアクセス道路工事には、地元業者が元請ができるようなひとつ御努力をいただきますように、これはお願いをいたしたいと思います。部長よろしくお願いを申し上げたいと思います。 さて、続いて教育委員会の次長からは、新型インフルエンザにつきまして、懇切丁寧に御説明をいただきました。万全の態勢でインフルエンザの感染予防に当たっているということが見受けられます。 そこで、私は中学3年生にインフルエンザ感染の生徒がたくさんおいでると思いますが、いよいよ高校進学を控えて大変な状態で勉強していると思います生徒たち、そうしたインフルエンザの感染によって学校を休まなければいけない、先般もよその市議会でも御質問があったと思いますが、そうした子供に対して、補習授業等の取り組みはどのように考えているのか、各学校で差異はあろうと思いますが、教育委員会としては、こうした指導をしているということがあれば、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(木下善之君)  教育次長。 ◎教育次長(新居政昭君)  今の御質問ですが、先ほどもお答えをさせていただきましたが、各学校によってそれぞれ取り組みが違ってまいると思います。いわゆる学習進度の問題でありますとか、最低授業時間数の確保ということもございます。放課後にするもしくは長期の、もう目の先にあります冬休みに入ってすぐするとかということを含めて学校で検討していってもらっておりますが、教育委員会としましても、この終業式終わった後のすぐ24、25日にもし授業をするんであれば、ぜひ給食のほうもできる限り提供できるような体制をつくっておりますので、そういうことも含めて学校へお知らせしながら、今現在各学校において計画をしておりまして、計画できましたら、教育委員会のほうへ報告をいただくことになってございます。いずれにしても、保護者の皆さんや児童・生徒の皆さんにもこれは御了解いただいて、御協力いただかなければなりませんけども、そういう形で、それぞれ各学校の学習進度に応じて計画づくりを行うということで進めてございます。 ○議長(木下善之君)  31番伊丹議員。 ◆31番(伊丹征治君)  それでは、なかなか一般質問の機会がないんですが、私は質問通告をしておりませんが、スポーツ少年・少女団に従事する保護者の声をお聞きをいただいて、答弁は結構でございますので、ひとつお聞きをいただいて、今後の指導に参考にされればと思います。 ただいま各小学校や中学校で少年野球あるいは少女バレー、少年サッカー、いろんなスポーツが行われていると思います。そして、そうしたスポーツのクラブ活動は、各所で対外試合が大変多い、こういうことをお聞きをいたします。その対外試合に保護者が参加をしていかなければいけないということで、子供たちが休み中の平常日には、保護者が会社、そういったところを休んで子供たちとともにそういった練習試合とか大会に参加をする、こういったことで、非常な重みになっていると、このようなことをよくお聞きをいたします。 また、そうしたクラブ活動に経費を要するということで、家庭の事情等で子供はスポーツはしたいが、そうした経費の関係で少年野球や少女バレー、あるいはサッカーのクラブ活動に参加ができない、そういった面もあるんだと。何とかして経費の節減を図りつつ、スポーツを子供だけでもそういったスポーツに参加ができるような指導をお願いはできないだろうか、こういったことを私はたびたび聞くことがあります。私も三好少年野球連盟に携わる一人として、保護者の皆さんからそういった声を時たま聞きますが、私は春の大会を見ている子供、少年野球でキャッチボールもおぼつかないような状態でありますが、先般の秋の大会には、すばらしい選手として成長している姿を見ました。私はスポーツを指導する監督やコーチ、保護者の皆さんやそれに協力する学校当局に対しては、大きな敬意を表するところでありますが、そうした陰に子供たちのために努力をしているが、なかなか子供たちを満足に練習やそういったことができないと、こういった話を聞くときに、何らかの形でそういったものを救う道はないのだろうかと思いますので、今後少年野球、少女バレー、あるいはサッカー、それから中学生の野球等について、保護者の声にも耳を傾けていただいて、ひとつ活動方の御指導をお願いを申し上げます。 答弁は要りませんが、ひとつ参考までにと思います。よろしくお願いを申し上げたいと思います。 さて、最後の3点目でありますが、予算等がまちづくりについては不透明だと、こういったことを工藤課長から答弁をいただきました。まさに、私はただいまは猪ノ鼻道路もそういったまちづくりのお金のことも交付金のことも大変不透明か思います。 しかし、私はまちづくりは将来の三好市の発展のために、私は避けては通れない事業だと思っております。全職員が英知を絞って、活力あるまちづくりをと願う一人であります。私の前々段で三木議員が、三好市市民の歌、そして軽快なリズムでする市民のダンスの歌をつくってみてはどうかという質問がございました。やりますって、こういったような声も聞かれたように思います。私もこれはもう大賛成でありますし、私は三木議員と議員連盟をつくってでもこの問題はやっていかないかんとこのように思った一人であります。私は歌が好きであります。踊りも好きであります。下手なコマーシャルをするのより、私は一つここで提案をしたい。ということは、三好市には立派な文化祭りが行われるようになりました。今三木議員が先ほど言われたように、市民の歌あるいは市民の踊りをつくって、11月の三好文化祭りの当日、開会式午前10時に三好市の市民が総出で市民歌を歌う、そして踊りをする、私はこれは全国の新聞ネットに流れて、何のコマーシャルよりも私は大きな力になると思う。そうしたことができるぐらいの、ひとつ大きな気持ちでひとつお取り組みをいただきたいと思います。厳しい財政難の中で、ないそでは振れないと思いますが、私は市民が笑顔を取り戻せる、これはお金だけではないと思います。そうした行動によって笑顔や元気が生まれてくると思いますので、ひとつこれからのまちづくりにも市民に歌声や踊りができるゆとりのあるひとつ生活ができるようなひとつまちづくりをお願いを申し上げたいと思います。 先ほど私の質問前に、ほかのことで時間をとりました。本来ならば、大分前に終わっている時間帯ではございますが、お許しをいただきまして、30分余り時間を使わせていただきました。久しぶりの質問ということで、私自身も大変うれしく思いました。どうか私の質問やそしてまた多くの議員の皆さん方が三好市の将来を案じ、そしてまた希望あふれるような質問をいたしましたが、どうか理事者側におかれましては、こうしたことが無駄にならないように、行政の面で大いに生かせていただくことを希望申し上げまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(木下善之君)  31番伊丹議員の一般質問が終了しました。 一般質問の途中ですが、本日の一般質問はこれにてとどめ、散会いたします。 次回はあす11日に会議を開き、引き続き一般質問と議案質疑及び委員会付託を行います。 本日はお疲れさまでございました。            午後3時13分 散会...